とあるファッションビルで聞こえる崩壊への足音

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最近とあるファッションビル(商業施設)に行って衝撃を受けました。
そのビルは、改装オープンのために暫く閉店して外観や内観のリフレッシュ工事を行っていたので、どれほど良い店になったのか興味本位で向かったのです。

ところが、ビルに入った瞬間から疑問が出ました。
今まで女性向けの化粧品で華やかに飾られていた店頭が、カジュアルウォッチコーナーになっていたのです。5000円〜2万円程度の飽々するような時計を後生大切にショーケースに飾ってあります。

隣には、DHCにファンネル。原色パッケージのビタミンCサプリメントがずらーっと陳列されています。

今までお洒落をして買い物に来ていたファッションビルが、俗っぽいドラッグストア並の雰囲気と化していました。

さらには、エスカレーターで上がると衝撃的な事実が。
輸入雑貨売り場だった広い売り場面積が、なんと「ヨガコーナー」としてあっけらかんとしているのです。ヨガの雑貨とチープなマットが床に敷き詰められています。
これには自分の目を疑いました。あまりの安っぽさに腰を抜かしてしまいそうでした。大学の文化祭でももう少し趣向があります。

これだけには留まりません、脅威的なことに楽天市場などでランキングに入っている、「とあるダイエットブランド」の実店舗がオープンしていました。
コマーシャリズムの弊害としか言いようがありません。誰がファッションビルに行って怪しい運動マシンを買いたいのでしょうか?
利益率が高い業種が詰め合わさっている状況です。

エスカレーターで登ると、前の女性2人組が小声で「昔の方が全然良かったね……」と呟いているのが聞こえてしまい。「皆そう思っている!!」と声を荒げてしまいそうになりました。

そして我々がエスカレーターでたどり着いた先のフロアは、まるまる100円ショップが入っています。
ここに辿り着いた多くの人は、ため息と共に”下り”のエスカレーターに直行することでしょう。

過去のお洒落さはもう有りません。専門店が並んでワクワクすることもできません。
どこでも買える利益率の高いショップがいつまで持つでしょうか。
肩を落とした従来の顧客の崩壊への足音が聞こえるだけでした。