農作物の生産者がマーケティングをしない

Pocket

とある地方の米農家界隈では、こんな事を聞きます。

「××さんの作り方が悪い」「◯◯さんと××が仲が良くない」「××さんより美味しい、まずい」

いずれも、ごくごく近所の同業者を相手に良い悪いを言い合っています。
特に昔ながら有名な生産地だと、「自分の畑や作物が一番良い」というのに固着して協同で成長することを疎かにしがちです。
新しい米の品種にも消極的であったりします。
社会全体で見ると米の消費量が低迷して、若い人たちが毎日食べない、また新しい産地とも戦って行かなければいけません。

例えばお茶の世界でも、静岡は最大のお茶産地で総生産量の4割を占めていますが、鹿児島も3割のシェアを獲得しています。
最大の産地が、天狗の鼻のようにふんぞり返り、内輪で揉めている間にも他の生産地は、後発のために協力して、”打倒静岡”などと協力して立ち向かう訳です。

それどころか、米もお茶もTPPによって海外から低価格のものが流入してくる可能性の高いのです。これは、隣どころか、各地方の生産者とも協力していかなければ、いずれは自分だけでなく全体が潰れてしまう可能性さえあるのです。

また、生産だけにこわだって消費者の声を聞かないというのも大きいです。
農協の買い取りに頼らずに、BtoCで消費者に直接届ける。また減農薬栽培や無農薬栽培でこだわって、インターネットで定期的に届けるなどできる農家だけが儲かっていたりします。

「業界全体で何ができるか」、「地域全体で何ができるか」、「消費者が何を求めているのか」というのを明確にして行動するのがこれからの農作物の生産者がするべきことだと言えます。