お金持ちが銀の食器を使う理由

Pocket

ヨーロッパの家庭では銀の食器で赤ちゃんに食べさせると一生食べ物に困らないという話があるそうです。

銀の食器といっても実は種類があり、カトラリーでは「メッキ仕上げ」のものや「スターリングシルバー」といって全てが銀でできているものもあります。
もちろんスターリングシルバーの方が高価です。

一般家庭からしたら、食器なんて何でも良いじゃん。
銀なんてただの道楽。悪趣味と思う人も居ますが、何故かお金持ちの家庭には銀の食器があるのです。

それには理由があります。一つは食器としての機能性。
一般人からすれば、100均のフォークも1万円の銀のフォークも何も差がないでしょ、と思いますが一度でも高価な銀のフォークを使ってしまうと、安いものには戻れません。

カッティングの精度が異なり、銀のフォークはカドが柔らかく加工されており、さらにはもともと柔軟な性質があるので食べている時に口当たり良いのです。
ところが、100均や雑貨屋にある安いフォークは中国で大量生産されたもので、金型で形どったものばかりで、その後に滑らかにする仕上げをしていません。
安いフォークを高価な銀のフォークと並べて観察するとその差は一目瞭然です。

中国産の粗悪のステンレスのフォークは口の中が切れてしまいそうな程、カドの処理がずさんなのです。
ステンレスにもグレードがあり、日本製のラッキーウッドなどは一番良質なステンレス素材を使っているようです。
こういった国内の有名メーカーであれば処理がとても丁寧で、銀製品と比べても劣らない質を持ちます。

国内の高級ホテルでは、ノリタケやラッキーウッドのカトラリーを使うのが一般的です。もしレストランで食事をする機会があれば、フォークをよく観察すると印字があるはずです。

実際に筆者の自宅もカトラリーを買い揃えたのですが、ノリタケ・ラッキーウッド・ビレロイボッホなど比較すると仕上げの質感が少しづつ異なります。
また安い価格帯でも新潟県などで作られる国内メーカーのものは上質な作りが多いです。

カトラリーというのは毎日の食事で使い、一度購入すれば何十年でも使えるものです。なので、お金持ちは高くても銀製のカトラリーにお金を出すのです。
昔から人気なのはフランス・パリのクリストフルですね。
純銀も販売していますが、クリストフルシルバーといって、厚手のメッキ加工したものも人気の高いようです。

またメンテナンスが面倒で、全て使用人に任せるというのもあります。
銀のカトラリーがフルセットである家庭は使用人や家政婦が居て、磨かせます。
昔ヨーロッパで上級使用人(バトラー)などに高級である銀の食器を管理させて常日頃からくすませないように磨かせていたのは有名な話ですよね。
美しいけれど、管理が大変、だからこそ愛しているというのもお金持ちが銀製品を好きになる理由の一つです。