デザイナーズアパートに学ぶ


大学生が一人暮らしで借りる部屋はどういうものか知っていますか?

以前までは古い木造2階建アパートに下宿というのが一般的で、ボロボロでトイレも外にあるような建物が多かったですね。

ですが、今どきはマンションやセキュリティがしっかりとした建物が多くなっています。
特に女子大生は両親が少しでも良い部屋をと、家賃が高かろうと出してもらえるケースが多いのです。

そこで特に人気なのがデザイナーズアパートやデザイナーズマンション。
サラリーマンなどの一人暮らしとは異なり、大学での友達を連れ込んだり、彼氏を連れ込んだりと、色々集まる機会が多い年頃なのでお洒落な部屋に憧れる訳です。
イケアや雑貨屋に行っても、そういった為のソファや家具、ラグなどが売られていますね。

今まで賃貸のオーナーは少しでも物件に掛けるコストを抑える為に、壁紙や床材、照明などは一番安いベーシックなものにしていました。
ですが、近年流行しているデザイナーズアパートは内装を大学生が気にいるようにお洒落な色合い(ピンク・オレンジ・ウッド調・塗壁風)に仕上げてあります。
ただのワンルームにも関わらず、間接照明やダウンライトがあるから驚きです。

やはり、物件を探す側からしたら少しでもお洒落な部屋に住みたい訳であり、ワンルームでも良い物を、と探すのです。
ですので他のシンプルで安い部屋よりも、多少高いお洒落な部屋が人気を博しています。
つまり、貸す側と借りる側の温度差を少なくすることが効率よく利益を生む秘訣なのです。

これはデザイナーズアパートだけに限らず、色々な業種や業界でも同じ事が言えます。
今まで顧客が本当に欲しかった物が、実現されていないのであれば、それを実現することで大成功を収める事ができるのです。

例えばセブンイレブンの社長・鈴木敏文氏はコンビニに初めてATMを設置し、セブン銀行(当時アイワイバンク)を設立した事で有名ですが、企画当初は反対意見の嵐で社内・社外でも「非常識だ」と猛反対を受けたそうです。

それでも、氏は「コンビニで祝儀袋が買えるのに、中のお金がすぐに手に入らないのは不便」とコンビニATMの企画を推し進め、いざ開始してみると
驚くほど反響が良く、当時の新興バンクの中で唯一黒字を出した功績があります。

つまり顧客が欲しいと望む事であれば、多くの反対を押し切ってでも必要な事をやるべきなのです。