インターネット公売のリスク


インターネットで公売に簡単に参加できる時代になりました。

昔人気のあった漫画、ナニワ金融道を読んだことがある人は知っているかもしれませんが、公売の物件にはリスクがあります。
うろ覚えですが、公売で安い中古住宅物件に入札して落札しても、現地の家に無許可で住み込んでいて、強制退去ができずに不必要なはずのお金を余分に取られた。といったような話です。

公売は滞納処分のために強制的に売却される因縁付財産とも言われ、通常の業者から販売されるものとは大きく異なります。
金融車のようにリスクが高く、その物件自体に特定の組織や人物から圧力がかかっているケースもあります。

不動産だけならず、公売財産についてもしかり、このような重要特記があります。

・公売財産の引き渡しは、買受代金納付時の現況有姿で行います。
・執行機関は瑕疵担保責任を負いません。
・買受代金を納付したときに危険負担が移転します。
したがって、その後に発生した財産の破損、盗難および焼失などによる損害の負担は、買受人が負うこととなります。

これはどういうことか、1は買受代金納付時の状態で引き渡すということです。
つまりピカピカの家を買ったはずが、支払日までに傷だらけになってとても住むことのできない位に荒れた状態でも、まったく修理せずにそのままの状態で渡しますね。という話です。

2は執行機関は、瑕疵担保責任を負いません。つまり、後からどんなことが見つかっても一切の責任を負いかねるということです。
ピカピカの家は実は欠陥建築で重要な支柱がなく、住んで1周間で斜めに傾いてしまっても一切知りませんよ。ということです。

3もかなり厄介です。通常は受け渡しと同時に危険負担が移転します。
ハウスメーカーなど普通の建築会社の場合、住宅の場合引き渡しが4月1日だとしたら、3月20日に事故や火災が起きた場合はハウスメーカーが責任を持って立て直しや賠償責任を負います。
ところが、公売で入手した場合は、3月10日に支払が完了していたら、まだ渡していないですが、あなたの責任ですよ!という話です。

なかなかにエグいルールーになっています。下品な話をすると、写真を見て清楚で処女な20歳の女性と結婚することになって、いざ結婚(買受代金支払)して会ってみると、41歳で中絶経験有りのバツ2の女性が来ても責任は取れませんよ〜といった感じです。

ところで公売保証金額とやらは、その手付金みたいなもので、必ず納付しないと参加できません。
せり売り形式で、もしも落札できなかった場合は帰ってくるようですが、事情によりキャンセルした場合は没収になります。
2,3万円の家財ならまだしも、3000万円の家を購入しようとした場合は、公売保証金額は300万円となり、それが没収されるのは涙ちょちょぎれですね。

公売の参加者の中には手練やプロが混ざっているので、よく勉強してリスクを全て知った上で入札する分には良いですが、安いからと言って気軽に競り落とすのは危険と言えます。