文字を消せるボールペンの領収書改変詐欺

鹿児島県奄美市の介護保険料などの徴収担当だった元嘱託職員が、約600万円の公金を横領して告訴されました。
かなり昔からある手口ですが、フリクションボールペンという消せるボールペンを利用して、受け取った金額を過小に書き直して差額を着服していたそうです。

消せるボールペンが出た当時も、車検証を書き換えたりと様々な事件が起こりました。しかしこのケースは中々頭が悪い方法で、受領した金額に対して過小に書き換えしたという件です。
保険料などの納税を10万円したはずが5万円しか払っていないことになれば、支払った人が直ぐに気が付きます。遅かれ早かれバレる犯罪といえます。逆に表ざたになっていないと推測されるケースでは、同じ領収書でも経費精算で用いた場合です。

資材の仕入れなどで業者に150万円支払ったはずが、領収書の書き換えで200万円にして経理部に提出したとします。この場合は発注金額の上乗せなので、実際に誰かが業者に金額の確認をしない限り事件が発覚しないのです。
もっと悪質なケースはこうです。仲介業者を自らで立ち上げて、そこを通しで商品を仕入れるのです。

A商品が100万円であるとして、自分の会社X社を登記してそこで仕入れます。それを200万円で転売すれば取引履歴も正しく、領収書も書き換えずに差額の100万円を自分の会社に入れることができるのです。実際の例ではJR東海とJR西日本が共同で運営する「エキスプレス予約」というシステムの保守で、架空外注で別会社に支払って、その額を自身の口座に振込なおして着服したケースがあります。4千万円を着服して交遊費や高級外車、海外旅行などに使ったそうです。

本人達はバレないと思っていますが、金回りが良くなることに対して周囲の人が気づくことがあり、そこから発覚することもあります。犯罪で現金を得るのは絶対にいけませんが、恐らく発覚してない人達は、自分の名義ではない飛ばしの会社を用意して、そこに一旦入金して海外の会社に送金、仮想通貨などにしてマネーロンダリングを行っていると思われます。日産のカルロス・ゴーン氏も子会社を使って着服していたようです。